VOWアリーナ地下にある練習用のリング
AIのメンバーが集合し練習中、沢城と志村がスパーリングをしていると
訪問者が一人、その人物にメンバー達が気づくと全員の動きが止まり注目する

野沢「あ〜、悪いねぇ、邪魔しちゃって」老婆のような口調でしゃべる野沢
一同「おはようございます!!」レジェンドの登場に一同緊張気味
斉藤「あ、あの今日はどういった御用で?」
野沢「そんなに硬くなるんじゃないよ」
斉藤「はっはい」
野沢「え〜っと、そこの小さいの、ちょっとおいで」
志村「え!?私?」驚きながらも駆け足で行く志村
野沢「志村由美さんだね」
志村「はい」
野沢「第一回ヤング黒うさ杯準優勝者、試合のビデオ見さしてもらったよ
   なかなかやるじゃないか」
志村「あ、ありがとうございます」
野沢「第二回大会の開催が決まった、出るかい?」
志村「はい、って二回目決まったんですか?あの他のメンバー?」
野沢「前回優勝者の後藤、新人賞取った平野はでない
   他のメンバーはまだなんとも言えないけどね、あんたは大会の後も
   そこそこのインパクト残してるしあんたの出場に文句あるやつはいないだろうさ」
志村「ありがとうございます、今度こそ優勝してやる〜」
真田「けどなんで野沢さんがこの事伝えに来たんですか?いつもならGMが来るのに」
野沢「あぁ、今回は私が仕切る事になったからね」
斉藤「そうなんですか?!」
野沢「私はVOWで選手の育成を頼まれたんでね、早速若手の大会をやらせて
   もらうことにしたよ、ちなみに大山さんはマッチメークやらPPVの企画に
   重点をおきたいとか言ってたね」

一同がそういうことかとうなずいていると

野沢「さてせっかくだしちょっと相手してやろうかね」
一同「!!?」
野沢「ん〜そこの釘宮さんと沢城さん、リングへ」

指名されたのは釘宮と沢城、急遽1対1のスパーリングとなった

はじめにリングに立ったのは釘宮、互いに礼をしてから開始
リズムを取りつつ徐々に距離を詰めていく釘宮、間合いにはいると
蹴りと張り手のコンビネーションで攻め立てる、何発か決まるもののほとんどは捌かれてしまう

野沢「なかなか早いねぇいい攻めだよ、けど」目つきが変わる

釘宮がミドルキックを放ったのにあわせて野沢が水面蹴り、見事に決まり釘宮転倒
野沢は素早く足を取るとアキレス腱固めがっちり決まり釘宮タップ

野沢「素早くていい攻め方だけど足下がお留守になっちまってるなぁ
   気いつけねぇとそこ疲れて今みたくなっぞ」
釘宮「ありがとうございました、気をつけます」
野沢「よし次」
沢城「お願いします」
お互い礼をして開始、ロックアップからヘッドロックにいく野沢、沢城がロープに振ると
タックル合戦、何往復かすると沢城が倒される、ストンピングを決め手からサソリ固めに入る野沢、
何とかロープに逃れるが、起き上がったところにぶっこ抜きバックドロップ
カバーにいくがカウント2、腕を回し沢城が起き上がるのを見ている野沢、タイミングを合わせ
ラリアットにいくが避けられ逆さ押さえ込み、しかしこれは返される
起き上がりに『WELCOME(葉隠れ)』を決め、『spicygirl(スパイシードロップ)』を狙うが
崩れて失敗、バックを取った野沢は再びバックドロップ、カバーにはいかず
起き上がる所に強烈なラリアットを決め、3カウント


野沢「元タッグチャンピオン沢城みゆき、最近は負けが先行してるね」
沢城「・・・」息を切らし無言な沢城
野沢「どうだい、私の所で修行しないかい?」
沢城「・・・強くなれますか?」
野沢「あんた次第だね」
沢城「・・・みんなは何も言わないけど、現実は誰よりもわかってる
   今のままじゃ私がAIの足を引っ張る事になる、タッグ王座を取るためにも
   このままじゃいけないと思ってた、野沢さんよろしくお願いします」

そう言うと野沢に頭を下げる沢城


野沢「さてとそれじゃこの子、しばらく預かるからね」
斉藤・真田「「よろしくお願いします」」
真田「みゆきちゃん、戻ったら今度こそタッグ王座取るからね」
斉藤「みっちり鍛えてもらいな」
沢城「行ってきます」

野沢とともに修行する事となった沢城
この先なにが待っているのか、頑張れ沢城!!

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