前回のPPV『グレート・リリアン・ブッシュ』に続き、第2回ヤング黒うさ杯の記者会見が行われた。
まずは大山のぶ代GMから声スポ、声プロらマスコミ陣への挨拶。

GM「今日はたくさんの来場ありがとう。ボク、GMです。
   さて、今年初となるPPVは若手の登竜門、ヤング黒うさ杯の第2回大会だ。
   前回大会では、優勝者の後藤紗緒里くんを筆頭に、菊地美香くん、平野綾くん、志村由美くん
   VOWの未来を担う若き選手たちが奮闘してくれた。今大会へのファンからの期待も大きい。
   そこで、数試合の予選ないしは関係者からの推薦により出場枠を決定した」

ざわつく会場。GMは当然分かっているという表情で言葉を継ぐ。

GM「一部では実力行使による出場枠の奪還もあったのだが……まぁ、それもいいだろう。
   ここから先はリング上のファイトでアピールしていって欲しい。それでは対戦カードの発表だ」

促されてレギュラー解説の矢野了平がマイクを握る。

矢野「矢野「それでは対戦カードの発表、および選手入場です!
   まずは一回戦第一試合、志村由美(AI) vs 天誅戦士ウマ仮面(無所属)」
谷山「いきなり波乱を呼びそうなマッチメイクだな。前回準優勝の志村は一回戦突破は手堅いと思われていたが、
   謎のストリーキング、いや、マスクウーマンが板東愛から出場権を強奪しちまった!」
矢野「板東選手との試合を見る限り、ウマ仮面はかなりの実力者ですよ」
谷山「だが胸のデカさで言えば、身長138.8cmにしてバスト82cmを誇る志村に分がある」
矢野「いや、それはここでは関係ないでしょう……」

志村「こ、こここ、こんな恥知らずな痴女に私が負けるなんて、あ、ありえないのかしら〜?」
ウマ仮面(絶対に勝ち残ってみせる、そして私は“平野綾”として表舞台に舞い戻るんだから)
志村「ちょっとちょっと、ちゃんと人の話を聞きなさいっ!」

矢野「第二試合、小林ゆう(牛軍団) vs 茅原実里(SOS団)」
谷山「牛軍団入りを機にジワジワと評価を上げてきた小林と、SOS団入りで一気にブレイクした茅原。
   スタイルの良さは前者がずば抜けているが、おっぱいで言えば後者か……」
矢野「いや、いい加減にしてくれませんかね。いずれも隠れた実力者といったタイプですが、
   セイントオクトーバー興行での6人タッグマッチでは小林が勝利を収めています」

小林「このような大舞台に私のような新人が立たせて頂けるとは本当に光栄です。
   ここで確かな実績を残して、今後とも更なる成長を遂げられるように頑張りたいと思っています。
   ファンの皆様、是非とも応援のほどを……」
茅原「コメントが長い。本当の強者は不言実行」
小林「む! 茅原さんには悪いのですが、私の踏み台になっていただきます」
茅原「やれるものならどうぞ」

矢野「早くも熱視線が飛び交っていますね。続いて第三試合、小清水亜美(本隊) vs 宮崎羽衣(L/R)」
谷山「遅れてきた天才・小清水と、四つ葉のエース・宮崎。共に桁違いの天然素材だぜ!」
矢野「キミキス七番勝負で魔王とのタッグ対決を制した小清水はVOW登場がもう少し早ければ、
   新人賞の獲得も夢ではなかったでしょう。対する宮崎は同門対決を制しての出場です。
   こちらはGift興行での顔合わせがありましたが、宮崎のヒールファイトに度肝を抜かれたファンも多いはず」

宮崎「おっひさしぶりだね〜、元気だったぁ?」
小清水「羽衣ちゃんの方こそ〜」
宮崎「いい試合にしようね〜」

矢野「いかにも新人同士の好試合が期待できそうです。最後は第四試合、佐藤利奈(本隊) vs 鹿野優以(若手軍)
   関節技を武器に天下布武を狙うグラップラーと、古武術によるストライカーのイズム対決です!」
谷山「実力者の生天目仁美を下してアピールした佐藤と、敗者復活で甦った鹿野か……。
   甲乙つけがたいな。しかし、ここはやはり佐藤のおっぱ」
矢野「はい、もう結構です」

佐藤「打撃系など華拳繍腿。関節技こそ王者の技よ」
鹿野(決勝まで勝ち進んで彼女の真意を問い質してやるっ!)
佐藤「ふん、私なんてその間延びした眼中にはないってわけね?」
鹿野「だ、誰がヒラメ顔だ!」

GM「以上が一回戦のカードだ。そして優勝者には前回同様にマッチメイク権が与えられる。
   ステップアップを目指してベルトに挑戦するもよし、パートナーを指名してタッグを結成するもよし。
   また、優勝はできずとも、この大会を機に大きくブレイクした選手も数多い。
   リングに上がる8人は他の若手たちの代表なんだから、お客さんをガッカリさせないように!」

(会見終了)

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